離婚の際の弁護士費用
多くの探偵や興信所では、浮気調査のアフターフォローとして離婚問題に強い弁護士を紹介しています。基本的に裁判は1日で終わることがなく、用意する資料も多いため、弁護士を利用した方が色々とスムーズです。
しかし、弁護士費用は当然ながら無料ではありません。一体、どのくらいの料金が発生するのでしょうか?一緒に確認していきましょう。
探偵社が離婚問題に強い弁護士を紹介
暖かいわね、今日。ここ数日、割れるほど頭が痛いコトエ・ロイヤルビッチマンよ。今は治まったけれど、さっきまで激しい痛みで頭がペロンって割れるかと思ったんだから!原因は分からないわ。でも、思い当たるストレスはあるの。
Googleさんに聞いてみたのね。以下、ご覧下さい。
こんなんで解決したら、平和な世の中よ。まだまだだわ、頑張って、Google!
やっぱり必要に応じて専門家のヘルプは必要だと思うわけ。頭痛なら医師、浮気調査なら探偵、離婚なら弁護士、アホ社長なら労働局。ただ、労働局にアタシの悩みを訴えたところで、会社名を教えて下さい→そんな会社知らんがな、で終わっちゃうでしょ。結局は、そんなところでしか働けないアタシの能力の問題なのよね。不徳の致す所ジョージ。
さて、弁護士費用に話を戻す前に、おさらいとして浮気調査~弁護士紹介までの一連の流れを確認してみましょ。
1、浮気相談と浮気調査の依頼
自力で浮気調査をやっちゃう強者もいるけれど、法律を認識していないと下手したら逮捕や書類送検よ。浮気調査って、プライバシーの侵害に陥りやすいの。それは夫婦においても同じこと。
例)妻が夫のメールに自動転送設定を行い、夫宛に届いたメールを読めるようにした→不正アクセス防止法に抵触。違法行為として逮捕されたケースがあるわ。
他にも不倫相手の自宅の敷地内に無断で侵入してしまったり、敷地内にカメラを設置する行為も違法。これらの事案からも分かるように、自分自身で浮気調査を行うことはリスキーかつデメリット大。法律を深く理解して、しっかり遵守しながら、確実な証拠を掴んでくれる探偵社に調査を一任した方が確実よ。
ちなみに探偵の仕事は、2006年に施行された『探偵業法』に基づいて、適正な運営を行うように規制されているわ。一部を紹介するわね。
▼探偵業を開始するときには、都道府県の公安委員会に届出をしなければならない
▼違法行為を行わない
▼依頼を受ける際に、調査結果を違法行為に使わない旨の同意書をもらわなくてはならない
▼業務上で知り得た秘密は保持しなければならない 等。
法律とは関係ないけれど「絶対に浮気をしているわ!」って、配偶者に何度も探りを入れることで「結婚生活を継続できない」として、相手から離婚請求をされるケースもあるの。
この場合、裁判所が「結婚生活を継続しがたい状況である」と判断すれば、離婚は成立してしまって、相手側から慰謝料を請求される恐れだってあるわけ。
だからこそ、浮気の気配を感じ取ったら、静かに作戦を練らないとならないの。確実な証拠がないと言い逃れされちゃうし、何度も詰め寄ったら「結婚生活を継続できない」なんて言われて、慰謝料まで払わされるのよ。相手の思うツボ。離婚してくれて、お金までゲットできるなんて。
よって、浮気の気配を感じたら、まずは探偵へ浮気相談よ。
いきなり契約をするんじゃなくて、電話対応の良さや調査費用、調査方法、証拠として提示される物など、複数の探偵社を比較してから、納得できる探偵に依頼してね。
以前もお伝えした通り、キャンセル料についての確認もお忘れなく!
2、浮気調査の実行
浮気調査の期間中は「お静かに」が鉄則。調査を成功させるためには、ターゲットを警戒させないことが最も重要よ。
怒鳴り散らしたい気持ちは分かるけれど「冷静に、冷静に」って、呟きながら気持ちを落ち着かせて、おとなしく結果の報告を待って。
とても便利で親切なサービスだけど、時として冷静さを失ってしまう、リアルタイム報告サービス。大手の探偵社では、AMUSEが取り入れているけれど、「不倫相手と合流しました」「今、ホテルにチェックインしました」なんて、残酷な報告がリアルタイムで届いてしまうから、冷静に受け止める自信がなければ、そのサービスは利用しない方がベターね。
夫の携帯に電話をして「どこで何してんの?知ってるのよ!」なんて言ってしまったら、今までと苦労と調査費用が水の泡。利用者(相談者)の不手際で、浮気調査がバレてしまった場合は、調査の途中でも一切返金されないことが多いわ。
3、アフターサポートで弁護士紹介
残念ながら、パートナーが浮気をしていたと仮定するわね。
どんなに傷ついても、不思議と復縁したい気持ちが芽生えることってあると思うの。情だったり、お子さんのことだったり、くやしいけれど愛だったり…。そういった場合は、だいたいの探偵社でカウンセラーによるアフターサポートがあるわ。証拠を使ってベストな復縁方法を一緒に考えてくれるの。
たとえ復縁希望でも、証拠は絶対に必要よ。浮気に限らず何だって、証拠がないと誤魔化せちゃうし、誤魔化すことに成功したら、再び同じことを繰り返すもの。
なぜって、それが人間の性。男の性でもあり女の性でもあるの。
一方、復縁なんて冗談じゃねぇ!離婚じゃ離婚じゃ!と思ったら、探偵社が提携している弁護士を紹介してもらうのが一般的。ALG探偵社や響・Agentは、弁護士が運営する探偵社だから話が早いわね。
その他の探偵社でも離婚問題に強い弁護士と提携していることが多いから(もしくは顧問になっている)、心強い味方になってくれるけれど、弁護士の紹介が無料のケースと有料のケースがあるから、紹介を受けたい場合は事前に確認しておいて!
アタシ、思うんだけど、自分で弁護士を探すのって大変そうよね…。そもそも探偵と同じくらい弁護士だって、日常生活で全く関わりがない人種だもの。アポを取ることだって躊躇うと思うの。いくら取られるのか分かったもんじゃないでしょ!!
では、次に弁護士費用の相場について、チェックしてみましょ。
弁護士費用の相場
弁護士費用って、はっきり言って相場がないに等しいのね。
平成16年までは、日本弁護士連合会が定めた弁護士報酬基準に従って、料金が決められていたけれど、現在は完全に自由。弁護士事務所が好き勝手に費用の額を決めることができるの。
例えば、離婚の報酬金。基本料金を30万円にしている弁護士事務所もあれば、倍の60万円に設定している弁護士事務所もあるの。
慰謝料や財産分与があった場合の報酬金も10%にしている場合もあれば、15%にしている場合もあるわ。ただ、一般的な中央値としては、着手金も報酬金もそれぞれ20万円~30万円前後で、トータルでの弁護士費用は40万円~60万円程度(相手から金銭の支払いがあれば別途10~15%前後)って言われていて、この金額を「ひとつの目安」に考えておくと良いかもしれないわね。
弁護士に掛かる主な費用
離婚で発生する弁護士費用をざっと確認して終わりにするわよ。
法律相談料
離婚や裁判に関する相談を行う時に掛かる料金。
探偵社によっては、紹介した弁護士の初回相談を無料にしていることもあるし、現在は探偵社を介さなくても初回相談を無料にしている弁護士事務所も珍しくないわ。
有料の場合は、1時間1万円の相談料に設定している事務所が多いわね。もしくは30分5,000円とか。正直、30分なんて、座って自己紹介してお茶飲んでトイレ行って終了じゃないかしら。
着手金
依頼をした時に支払う手付金って言うか、初期費用。
これは返って来ないもので先払い。依頼をすると決めた時、最低でも着手金の現金は用意していないといけないわ。弁護士費用が完全自由化だから相場を挙げることは難しいけれど、目安としては協議離婚の交渉なら10万円~20万円、離婚調停の申し立てなら20万円~30万円、離婚訴訟なら30万円~40万円ってところかしら。
協議離婚が決裂して、離婚離婚とか離婚訴訟とか、次のステージに突入する場合は、また新たな着手金が必要よ。
報酬金
成功報酬金なんて呼ばれることも多いわね。問題を解決して離婚ができると、一定の金額を報酬金として支払うわ。
その他に、慰謝料や財産分与など相手側から金銭の支払いを受けることができたら、その金額に応じて報酬金は加算されるの。報酬金自体は30万円程度に設定している弁護士事務所が多いけれど、50万円以上の事務所もあるから、一概には相場は言えないわ。
慰謝料や財産分与があれば、回収できた金額の10%~15%程度が目安で、養育費も貰うことができたら、その分も加算。何でもかんでも持って行くように思えるけれど、だからこそ頑張ってくれるのよ!!
養育費の分に関しても事務所によって計算方法が異なるけれど、10%くらいを目安にしておくと良いかもね。
日当と実費
日当は遠方の裁判所に行く場合。半日でも発生する弁護士事務所もあれば、半日なら発生しない事務所もあるわ。出張する場所によっては、1泊ないしは2泊が必要になることもあって、日当の費用は1日あたり3万円~5万円を目安にしてね。
ただ、弁護士の先生が高速バスを使うなんてことはありえないわけで、新幹線代を別途請求されるわ。ええ、お察しの通り、生意気にもグリーン席よ。
実費は、その名の通り、掛かった経費。相手との郵便費用や印紙代、切手代、裁判所へ行く時の電車やタクシー代も含まれるわ。目安としては(交通費を除いて)、協議離婚や離婚調停なら1万円以内、離婚裁判なら5万円以内ってとこかしら。
ただし、相手が遠方に住んでいる場合は交通費がバカ高くなることも覚悟しておいてね。
【コトエ・ロイヤルビッチマンの結論】
分かっていたけれど、かなり費用が掛かるのね…。医者もそうだけどさ、収入が多い職業の人に世話になるって、世話になる方も負担が大きいのよ…。
ただ、赤字になるとは限らないの。
きちっとした慰謝料や財産分与を貰うことができれば、離婚も成立するし、黒字になる可能性だってあるわ。一方で、明らかな証拠があれば弁護士に頼らなくても正当な慰謝料請求をする事が可能だから、探偵の証拠だけで離婚を成立させて、慰謝料を受け取る人もいるの。もちろん、自分で全てを行うと、心身ともに大きな負担にはなるだろうけれど。
気をつけて欲しいのが、明確な証拠がないまま、弁護士へ相談してしまうケース。何らかの証拠は持っているから弁護士事務所に駆け込むんだと思うけれど、不貞行為の証拠として認められるのは、ラブホテルへの出入りなどの明らかに「肉体関係がある」と判断できるもののみ。
弁護士の中には状況証拠だけで、進めようとする人もいるのね。勝ち目がなくても、離婚が成立しなくても、着手金は入るもの。
でも、残念ながら状況証拠のみでは、裁判で勝てないパターンが多いわ。何よりも大切なことは肉体関係の証拠。それがないと、慰謝料は請求できないことを覚えておいてね。