恋人の浮気:結婚前の浮気でも慰謝料を請求できるのか?

結婚はしていません。でも、ずっと彼に尽くしていました。料理、洗濯、掃除に買い物。電話で「牛丼が食べたい」と言われたら、夜中だろうと吉野家へ出掛け、「DVDの返却が今日までだった」と言われれば、アダルト作品だって返しに行き、「インフルエンザで動けない」と言われた日には感染覚悟で看病しました。

それなのに彼は――。

恋人の浮気~交際中でも慰謝料を請求できるのか?~

慰謝料

お久しぶりでございます。コトエ・ロイヤルビッチマンよ。いつだって恋はキャッチ&リリース!を座右の銘に生き続けること40ウン年。いい加減、リリースに関しては慎重にならないといけない年代に突入したわ。

ただね、リリース以前にキャッチもできなくなって来たのよ…。なんだろうね、近頃のアタシ、余り物感が半端ないの。メインディッシュじゃなくていいの、前菜でもデザートでもいい、なんなら箸休めでも構わないのに、誰もかじってくれないの。

さて、本日のテーマに移るわね。
『恋人の浮気でも慰謝料を請求できるのか?』
ご相談者は乃亜ちゃん(仮名)。

恋人の浮気 体験談

浮気

彼氏と出会ったのは1年前。私が実家暮らしだったので、完全な同棲ではありませんが、半同棲のような形で彼の部屋へ通っていました。私も働いていますが、彼の方が仕事の帰りは遅いので、合鍵で部屋に入って、まずは掃除、そして洗濯、それから料理を作って、彼の帰宅を待つ毎日でした。洗剤やティッシュがなくなりそうだと思った時は、私が買っていました。金額も小さいし、デートの時はご馳走になることもあるので、日用品のお金に関しては請求したことがありません。毎回ではありませんが、光熱費の請求書を見つけた日は黙って払ってあげたこともあります。

よくある話よね。

ここまでの印象は、ただただ「羨ましい」に尽きるわ。アタシだって尽くしたいもの!!

結婚の約束をしていたわけではありません。でも、年齢的に(私は)結婚を考えても良いかな~と思っていました。平日は夜の数時間だけですが、土日は一緒にいる時間の方が長かったし、家庭を築いたら、こんな感じなのかな~と、彼との未来を想像できることも大きなポイントで、いつしか私は妻らしさを楽しむようになり、同時に彼も私に妻らしさを求めていたような気がします。家事だけではなく、身の周りのことを任せられると、信頼されている気持ちになって、雑用も決して苦にはなりませんでした。

ここがアタシとの違いね。

アタシのイカレタ脳味噌には、押し付けられた雑用を信頼の証に変換する機能が備わっていないもの。のたまうだけよ、また雑用を押し付けやがって!って。これが奇跡的にキャッチしても、すぐさまリリースされる所以。

ところが…。平日の昼のことでした。その日、彼は休日出勤の代休で、事前に知らされていたのですが、私は普通に仕事だったため、いつも通り仕事が終わってから、彼の部屋へ行くことになっていました。しかし、急な生理痛で私も仕事を休み、昼には薬が効いて落ち着いたので、彼の部屋まで行くことにしました。合鍵でオートロックのマンションを通過し、玄関の鍵を開けようとしたら、内鍵が掛かっていました。寝ているのかな?悪いと思いつつもインターホンを押すと、中から彼の声。ふざけて「宅急便でーす」と言ったら、ジャージ姿の彼がドアを開けました。彼の後ろには見知らぬ女。一瞬だけ「お姉さんかな?」と思ったのですが、その女が彼に言いました。「宅急便?違うでしょ、誰?」

恋人の部屋で遭遇するって本当にあるのね…。それで乃亜ちゃんは、どうしたの?

お姉さんかもしれないって思ったのに、その女の言い方でピンと来たんです。違う!って。ショックだったのに何も言えずに、驚くと言うより、怖くなって、無意識のうちに、その場を立ち去っていました。その女とも、そして彼とも、戦うことなく一目散に逃げて、立ち止まった時には手も脚も震えていました。たしかに、私たちは結婚こそしていません。でも、ずっと彼に尽くして来ました。料理、洗濯、掃除に買い物。それなのに彼は浮気をしていました。しかも、その女を部屋に入れていました。彼に対する話し方から、一夜限りの女とは思えません。今でも思い出すと、あの光景がフラッシュバックのように蘇ります。彼の卑劣な裏切りが許せないだけではなく、もう二度と男性を好きになることができないかも…そんな恐怖に怯えています。傷ついた分だけ慰謝料を請求しようと思っていますが、結婚前の恋人同士でも慰謝料を請求することは可能でしょうか?

もう二度と男性を好きになることができないかも…か。

答えは簡単、女に走りなさい。時代は21世紀、男に限定するからダメなのよ。女が女に走ってくれたら、アタシの取り分も増えるかもしれないし。ちょっと待って、戻るボタン押さないで!!ふざけないで回答するから!!

恋人同士に貞操義務は無い

恋人

残念だけど、結論からお伝えすると、恋人同士はあくまで自由恋愛。

法律上は貞操義務が無く、原則として慰謝料の請求ができないわ。以前、『どこからが浮気?』で、法律での「浮気」の定義は不貞行為=肉体関係を持つことだってお伝えしたけれど、そこでも書いたように、不貞行為って「配偶者以外の異性と肉体関係を結ぶこと」なのよ。

よって、結婚をして配偶者のある方にだけ適用される法律なの。

だから、乃亜ちゃんには申し訳ないけれど、恋人同士の場合は法律に基づいた慰謝料支払いの義務は無いと考えられているわけ。実際に裁判を起こした女性もいるのよ。その時の判例をご紹介するわ。

恋人同士の浮気に関する裁判

浮気をされた女性が恋人だった男性に慰謝料を請求したの。平成21年、東京地裁の判例よ。

『結婚や、婚約をしていない独身の男女が、特定の相手とのみ交際するのではなく、複数の女性又は男性と、同時期に性的関係を伴う交際をするということは、道義上非難される行為であることは別として、世の中に多くあることであり、そのようないわゆる「二股」が直ちに法的な違法行為になるということもできない。』

世の中に多くあること…。

そうか?そうなのか?ここ、付け加えない方が良かったんじゃ…。ただ、これでお察し下さいませ。道徳と法律は別なの。マナーとルールも別、ダイキンとダスキンも別、青海と青梅も別、北村一輝と沢村一樹、水野美紀と水野真紀は別の人!!

恋人の浮気調査を断る探偵会社は少なくない!

断る

乃亜ちゃんの場合は、彼氏に女の影を感じていなかったから、本当に突然のことだったわよね。もし、乃亜ちゃんが彼氏の浮気に薄々勘付いていたら、どうしていたかしら?自分で彼氏に問い詰める?それとも探偵に浮気調査を依頼する?

実は、恋人の浮気調査を引き受けない探偵社って少なくないの。

結婚していないから?端的に言うと、そうよ。でも全部が全部じゃないの。話を聞いて納得してくれたら引き受けてくれる探偵社もあるから、依頼したいのなら諦めないで探して欲しいわ。

ただ、そもそも結婚前では慰謝料を請求できないでしょ。浮気調査の費用が出て行くだけよね。慰謝料でペイできない…あらやだ、ペイだって。言い直すわ、慰謝料で補填できないの。

真実をあぶりだして、復縁を目指すならアリだと思うけれど、もう一つ、恋人の浮気調査を引き受けない理由があるの。それが身元の保証って言うか、本当に恋人同士である確証を探偵側が見極められないのよ。

夫婦であれば姓が同じだったり、保険証や戸籍謄本で関係を証明できるでしょ。でも、恋人同士の場合は証明できるものがないから、個人へのストーカー行為との線引きが難しいわけ。

経験豊富な相談員なら嘘を見抜くだろうけれど、もし間抜けな探偵が作り話を本気にして依頼を引き受けてしまったら、大変なことになるでしょ。慎重なのよ、探偵って。お金さえ払えば何でも調べてくれるところじゃないの。

じゃあ、恋人の浮気は泣き寝入りしろってこと?

そうねぇ…自由恋愛の期間である以上、法的責任がないし、唯一できる対策とすれば誓約書くらいかしら。最後に、誓約書について記して、本日のブログを終わりにするわ。

【コトエ・ロイヤルビッチマンの結論】

結論

恋人が浮気をした場合、法律に基づいて慰謝料を支払う義務は無いけれど、2人の約束ごと(ルール)として、誓約書を文書化しておくことはできるわ。

法律で「契約自由の原則」があるの。公序良俗に反する契約でなければ、自由に契約を結ぶことができる権利。

乃亜ちゃんが、大好きな彼氏との間で「もし、どちらかの浮気で別れることになったら、違約金として相手側に100万円を支払うこととする」って書面化していれば、名目こそ違えど慰謝料のような形で、今まで尽くして気持ちや時間を泣き寝入りで終わらせないで済んだのよ。

もちろん、口約束じゃダメ。悪いけれど、口から出た言葉に価値も意味もないからね。

きちんと文書として約束の内容を明確にしておくことが大切!これは男女問題に詳しい行政書士が作成してくれるわ。同時に、文書として残すことで、浮気防止の効果もあると思うの。

万が一、誓約書を作成したのにも関わらず、浮気が原因で別れて、なおかつ相手が支払いを拒んだ場合は、裁判を提起することも可能よ。

ただし、あくまでも任意の契約に基づく請求だから、誓約書があるからと言って絶対に裁判で違約金の支払いが認められるとは限らないわ。

【補足】事実婚や婚約期間中であれば法律に基づいて慰謝料を請求することが可能デス。

交際相手から「誓約書に印鑑を押して」って言われようものなら、アタシは迷わずリリースっす~。